1月25日
降誕節第5主日
民数記 34章13節(旧約P.274)
説教 沼田弘行さん
「大事な決断をするときは『くじ引き』で」
人生には、大事な決断をしなければならない分岐点が沢山あります。右側の道を選ぶか左側の道を選ぶか、迷い、悩みます、その時ひとつの方法として『くじ引き』があります。『くじ引き』は、聖書において重要な役割を果たしています。
今日の聖書箇所のモーセの律法に基づき、イスラエルの部族に土地を割り当てる際に『くじ引き』が行われました、『くじ引き』は神の意志を決定する手段としても用いられ、歴史上数多くの事がくじを持って決められてきました。またカナンを征服したイスラエル民族がどこへ誰が住むかも『くじ引き』で決めていました。『くじ引き』は、神の意志が正確に反映されています。(なお、十字架に掛けられたイエスの衣服を、兵士たちが『くじ引き』で分けた、という記述も聖書にありますが、それだけ『くじ引き』が生活に根差していたか、ということが感じ取れる記録です)。
古代ローマ時代でも、政治や多くの出来事の運命を占うために『くじ引き』が行われていました。宗教儀式や社会的な慣習において『くじ引き』は重要な役割を果たしてきました。だから、大事な事柄を決める時、考えても話し合っても結論がなかなか出ない問題の時には、とりあえず一度くじやコイントスに相談してみる事もおすすめです。コイントスやくじに相談すると言うことは、神に相談する事です。『神様の言う通り』と思って、悩んだ時や大事な事柄を決める場に直面した時に、コインやくじに相談してはいかがでしょうか。くじは神の意思を知るための手段です。決断を下す前に神の意志を求めると、神が私たちの人生にとって最善の道へと導いてくれます。神は私たちに最善の道を準備しているのですから。
かつての人たちが『くじ引き』をしたのは、安易な選択でも熟慮の放棄でもありませんでした。真剣に考え、最後に神に委ねたのです。
箴言16:33にあるように、そのすべての決定は主から来るとあります。イスラエルの人々は自分たちが決定するのではなく、その決定のすべてを神に委ねたのです。私たちも、大事な決断をするとき、どれだけ神に委ねられるかが問われます。そこまで神任せでいいのでしょうか。いいのです。思い切って神に委ねましょう。『くじ引き』もそのためには有効なのかもしれませんね。