川和教会は1925年に川和町947番地に創立され、今年で創立92年を迎えました。このたび、教会堂の老朽化にともない、同じ川和町1742番地の新しい会堂で新しい出発をいたしました。
私たちの教会は、歴史の起源をたどると、中世ローマカトリック教会の刷新をめざして新たに生まれた16世紀の宗教改革運動にまで至ります。さらに19世紀になると宗教改革から誕生したプロテスタント主流教会の一つである長老派教会が日本に伝道しました。その長老派の流れから川和教会は生まれました。
ところで、欧米で各派に分かれていたプロテスタント教会が日本にやってくると、日本に来た宣教師たちは、分裂よりも協力を願い、各派の教会がひとつに合同した横浜基督公会という教会をたてました。その後、合同教会としては、1941年に日本のプロテスタント派のほとんどの教会が参加して日本基督教団を創立したのです。
日本基督教団は、横浜基督公会の理想を受け継いだとも言えますが、当時の政府から宗教団体を戦争動員しようとする圧力を強いられた一面もありました。その反省から、現在は人々の平和と自由と人権を尊重する宗教団体であろうと心がけています。
川和教会は、1941年以降、その日本基督教団に加わって現在に至った教会です。人々の人生の「さいわい」を祈り助け合うこと、そして平和と自由と人権を大切にする社会作りに貢献すること。川和の町で、そのための器になれたらと私たちは願っています。
なお、私たちの教会は、街頭や戸別訪問で勧誘をしているエホバの証人(ものみの塔)などといわれるグループとはまったく関係ありません。