礼拝説教要旨「6月23日は何の日?」(ヘブライ 2:11-22)

6月23日
聖霊降臨節第6主日

エフェソの信徒への手紙 2章14-22節(新約P.354)

説教 平良愛香牧師
「6月23日は何の日?」

 

6月23日は沖縄県が条例で定めている「慰霊の日」。沖縄戦の痛みを覚え、恒久平和を祈る日。しかし6月23日に戦争が終わったわけではない。6月23日は日本軍第32軍司令官だった牛島満が自決をした日(一説では22日と言われる)であり、それによって組織的戦闘は終了したが、牛島司令官は「最後の1人まで戦え」と命じて死んだため、戦闘は23日以降も、そして8月15日以降も続き、たくさんの兵士、住民が死んでいった。久米島ではスパイ容疑をかけられた住民10名が8月15日以降に日本兵に虐殺されている。

沖縄にとって8月15日は終戦の日ではないし、6月23日も戦争が「終わった日」ではない。ある意味戦争は沖縄では今も続いているなあと感じる。「復帰」前も「復帰」後も米軍機が落ちてくる。2004年8月13日に米軍ヘリコプターが沖縄国際大学キャンパスに墜落したときも、沖縄県警は近づかせてもらえなかった。基地の外だったにも関わらず、その瞬間管轄が米軍になってしまう。今も戦争が続いていると感じる中で、6月23日は「戦争が終わった日」ではなく、「本気で平和を祈り願う日」として制定された。日本が戦争ができる国に突き進もうとしている現在、この日を特別に「平和を本気で願う日」「そのために自分ができることは何なのか本気で問う日」として過ごしたいと思った。

エフェソ2章14節「実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、ご自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し」。神が望んでいるのは、敵をやっつけることではなく、敵意という隔ての壁を打ち壊すということ。敵と味方という線引きをなくしていく神の導き、それこそがキリストが実現させる平和である。敵対していた者同士を和解させるというところにとどまらず、恐怖から来る自己防衛や自己正当化に対して、「私があなた方に壁を作らせる恐怖感を取り去る」と語る。

様々な壁が世界中にあることに気付く。ロシアとウクライナ、イスラエルとガザ、ミャンマーでの人々への抑圧は未だ続いている。世界的なこの苦しみの中で、誰をも孤立させず、隔てをなくしていくことを目指したい。私たちが信じるのは、私にそれができるかどうかではなく、「すでにキリストが隔ての壁を取り壊した。敵意を滅ぼし、平和を実現させた」ということ。それをなしているのはキリストに他ならない。キリスト者とはそれを信じる者である。隔ての壁を乗り越えることがキリストによって実現する。それこそがイエス・キリストが私たちに与えてくれる希望である。

 

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