礼拝説教要旨「テモテへの手紙って・・・」(テモテ一 6:11-16)

5月26日
聖霊降臨節第2主日/三位一体主日

テモテの信徒への手紙一 6章11-16節(新約P.389)

説教 平良愛香牧師
「テモテへの手紙って・・・」

 

テモテへの手紙は、キリスト教が始まって間もないころ、教会を守るために使徒パウロが弟子であるテモテに書き送った手紙とされている。

ただテモテへの手紙が好きじゃないという人も少なからずいる。「婦人はつつましい身なりをし、憐みと慎みと貞淑をもって身を飾るべきであり」とか、「婦人は、静かに、全く従順に学ぶべきです。婦人が教えたり、男の上に立ったりするのを、わたしは許しません」という記述があり、これが結果的にキリスト教内の男性優位を固定化してしまったのは事実。さらに「婦人は子を産むことによって救われます」というとんでもなく差別的なことまでテモテへの手紙には書かれている。この箇所で傷ついた女性たちがいかに多かったことか。

また、教会の監督(指導者)になる人は非の打ちどころがなく、一人の妻の夫であり、節制し、分別があり、礼儀正しく(中略)、酒におぼれず、金銭に執着せず、自分の家庭をよく治め、常に品位を保って子どもたちを従順なものに育てている人でなければなりません、ということも書いている。

たしかにこの手紙は、キリスト者としていかに生きるかということについての教育的文書ではある。けれど結果的に多くの女性を傷つけ、またキリスト者は道徳的に優れていなければならないかのように読めてしまう。聖書は記述によって人々を苦しめて来た部分もある、という事実についてはきちんと批判する必要がある。

6章11-16節では、「正義、信心、信仰、愛、忍耐、柔和を追い求めなさい。信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい」と命じ、立派に戦い抜いたら褒美として永遠の命が得られるように読める。励まされる人もいるだろう。けれど「頑張れ」と煽られているような気もしてくる。

震災の直後「頑張ろう日本」という言葉が日本中にあふれたが、それがしんどいという人たちもいた。頑張れないときだってある。「これ以上何を頑張れと言うのか」という思いもあった。そんなことを思いながらテモテへの手紙を読んだとき、それでも心に残るのは「万物に命をお与えになる神」という言葉なのかもしれない。

万物を造り、命を与え、生かし、救う神の存在を感じたい。多様な存在として造られ、多様な生命の有り様に生かされている一人ひとりが、信仰の有無に関係なく、与えられた時を必死に生きている。そのときに、創造主である神の恵みと愛のもとに生かされているのだということに気付きたい。泣きながら、うめきながら、「この神に誉れと永遠の支配がありますように、アーメン」と神を賛美する者でありたいと思う。

 

 

お知らせ

*出会いのグループの開催日時が変更になりました。2024年1月から奇数月(隔月)第一日曜になります。スタート時間は今まで通りです。次回は7月7日です。

*教会員のみなさまには献金当番をお願いしています。受付ボードに担当日の一覧表が貼ってあります。ご確認ください。

*教区、地区集会のご案内が届いています。教会の受付または集会室入り口のチラシラックをご覧ください。

2024年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031