礼拝説教要旨「インテラパクス」(ルカ 2:1-20)

12月25日
降誕日・クリスマス礼拝

第一礼拝 10:30~
第二礼拝 13:30~

ミカ書 5章1-3節(旧約P.1454)
ルカによる福音書 2章1-20節(新約P.102)

説教 平良愛香牧師

「インテラパクス」

 

イエスが生まれた晩、野宿をして羊の番をしていた羊飼いたちに天使が現れて言う。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」実は聖書をよく読むと、「天使たちが『さあ行ってごらんなさい』と言った」とは書いてない。おそらく羊飼いたちはただこの知らせを呆然と受け止めていたのではないか。ところが今度は突然、天使の大軍が加わり神を賛美して言った。

「いと高き所に栄光神にあれ、グロリアインエクセルシスデオ」「地には平和、御心に適う人にあれ、インテラパクス、オミニブス、ボネヴォルンターティス」。前者だけが語られるなら、クリスマスのメッセージとしては半分欠けてしまっている、いや、むしろ大切な方が欠けてしまっているとすら言えるのではないか。最初に羊飼いたちにこの知らせが告げられた理由は、「自分で自分をなかなか良しと評価できない欠点だらけの自分であり、また社会的にも様々なレッテルを貼られたこの私を、神は救いの対象として選んだ。恐れなくていい。いま平和が訪れたのだ」という言葉を必要としている人たちだったから。そして、その言葉は現在の私たちすべての者が必要としている言葉だった。

2022年を振り返り、本当に平和がむしばまれた1年だったと感じる。けれど羊飼いたちが「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださった出来事を見ようではないか」と行動に出たことは、「地には平和」という宣言を信じたいという思いでの出発だったのではないかと思う。そして行ってみたら、自分たちと同じように、しみったれた飼い葉桶のなかに赤ちゃんがいた。これが天使の言っていたことだと知って、初めて喜びになる。天使の宣言がその瞬間に、事実として入って来る。「み心に適う人に平和があるように」という宣言が、自分たちに向けられていたと気づく。だから、喜んだのです。

人々は不思議に思った。原語では「うさんくさく思った」という否定的な意味が強い。誰も羊飼いの事を信じていない。でも私たちは信じる。地に平和を宣言する救い主がいまお生まれになった。インテラパクス。新たな1年を、平和の実現のために迎えようと思う。

 

お知らせ(2023年1月22日週報より)

*クリスマス献金を受け付けています。月定献金袋、または礼拝堂受付のクリスマス用献金袋をご利用ください。〆切は1月末です。

*今月の教区の集会のご案内